察知されない最強職<ルールブレイカー>1巻 レビュー【★3】【異世界転生/ゲーム的設定】

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基本情報

作品名 察知されない最強職<ルールブレイカー>(1巻)
ジャンル① ライトノベル
ジャンル② 異世界転生、バトル、ゲーム的設定
ステルス
出版社 ヒーロー文庫
著者/イラストレーター 三上康明/八城惺架
略称

評価

総合評価 ★★★ ファンタジー異世界転生無双のテンプレ的な作品。設定上の安定した面白さはあるが、数多くの作品に埋もれてしまうであろう質。辛口に言うと凡作。
ストーリー ★★★ 転生先の異世界でほとんど知識がない状態で試行錯誤しながら世界観を理解していくのは面白かった。レベルやスキルポイントなど、RPG世界の育成システムなども登場し、成長や新たなスキルの効果などを楽しみにさせてくれる。
キャラ ★★ 異世界転生無双ものだが、特定のパラメーターに全振りして特徴を出しており、それが故の弱点もあるのがよい。とはいえ、転生時のチート能力がいくらなんでも強すぎ。主人公の冷静で天才肌的な感じも設定年齢にそぐわず違和感。出てくる女性キャラがみんな、主人公に不自然に即なびくというハーレム展開も個人的には低評価
文章 ★★ 全体的に見れば可も無く不可も無くといった感じだが、たびたび読みにくい文体・流れがあった。悪い意味で印象に残っていない。

作品紹介


交通事故で命を落としたヒカルは、天界で魂の裁きを受ける列に並んでいた。
ほとんどが上の空という行列だったが、意識を取り戻したヒカルは列から外れてしまう。

そこで見つけたのは死者が死者をいたぶるといういじめ。
腹が立ったヒカルは、いじめられていた青年と目が合い
反撃の一手を与えることに成功する。

青年と別れたヒカルは、その機転と行動力を認められ
明らかにこの場にそぐわない「貴族」ふうの少年に声をかけられる。

その少年ローランドが言うには
「ある頼み事」を聞いてくれれば異世界にあるローランドの肉体に転生させてくれるというのだが―――。

寸評

今主流となっている「小説家になろう」発の
異世界転生無双ものファンタジーノベル
「察知されない最強職<ルールブレイカー>」レビューです。

「最強職」のルビを「ルールブレイカー」とふるのは
そもそも「異世界転生」というルール違反をしている作品において
センスがあるな~、と思いました。

手に取った動機としては
前回レビューしたノゲノラと似たような感じです。

つまりレビューする作品を探していたところ
働きたくない村人のラノベ日記 様で
レビューされているのを見て、購入決定いたしました。

絵柄が私好みで女の子が可愛かったのと
設定的に「隠密にパラメーター全振り」という
あまり珍しい要素に魅かれましたねー。

さて、私はこのブログについてで紹介しています通り
パーフェクトチートキャラが異世界で無双する作品は
基本的にあまり食指が動かないんですよね。
だからこそ、「隠密へのパラメーター全振り」という尖った設定に魅かれたんですが
この隠密パラメーターがあまりにも強すぎる。

併せて、主人公が転生時に手に入れた相手の能力を盗み見出来る+αの
チート能力も相まって、結果的に無双系の色が濃いです。

困難な状況に対して、色々と駆け引きや計画を練るなどの工夫もしていますが
結局は隠密スキルが強すぎるので「隠密スキルで無双すればいいんじゃないかな」
と思わされてしまいます。

一応1巻のラスボス的な強キャラに対しては苦戦を呈し
完全無双ではなく弱点もあることは演出されていますが…

主人公のキャラ設定も確か15~16歳くらいで
少なくとも周りの大人からは完全に子供扱いされている程なのに
手にした強力なスキルに、子供らしい感情も見せずに
終始「ふーん」程度の感想しか持たないところも
設定上はそういうキャラなんだろうけど、かなり違和感。

一応地の文で「胸が躍る」「好奇心をくすぐられる」といった表現はありますが
ラノベなら、キャラのセリフや行動でそういった感情を表現してほしいなーと思いました。

救出した令嬢であるヒロインに惚れられるのはいいんですが
出てくる女性キャラ(ギルドの受付嬢、駆け出し冒険者パーティーのメンバー)が
次々と主人公に気を持つような、ハーレム展開も個人的にはいまいち。

一応、それぞれそれなりに主人公に惚れる理由・動機があるんですが
設定としては、ちょっと弱すぎる。

特に駆け出しパーティーの女性メンバー3人が
全員自分達のパーティーをこき下ろして主人公になびくのは
え~…となってしまいました。

ラノベだから仕方ないのかもしれませんが
「キャラの作り物」感をすごく感じました。
テンプレ的なキャラが多くて
作品内でキャラが生きている感じがしなかったのが残念です。

とまぁ、ここまでは酷評に近いレビューとなってしまいましたが
ファンタジー世界で「隠密スキルへの特化」という
珍しくてとても面白そうな材料なので、今後の展開に期待したいところですね。

隠密スキルを使用した潜入や戦闘シーンなどはうまく描かれていて
そこはすごく楽しめました!

イラストに関しては、女の子が可愛く描かれている萌え絵。
一枚絵は素晴らしいんですが、動きがない絵…という言い方になるんでしょうか
アクションシーンとかの絵は、何が起こっているのかわかりづらく、いまいちでした。
挿絵は日常シーンだけでいいんじゃないかな…

レビューまとめ

全体的に酷評となってしまいました。
イマイチな点が目立つ作品ですが
各種設定の調理次第では、神作になる可能性を秘めております。

正直、1巻のみではお勧めは出来ない作品ではありますが
将来性を見込んで、総合評価は3点。
2巻以降の展開に期待ですね。

レビューした作品の購入はこちらから!

察知されない最強職(ルール・ブレイカー)1
三上 康明/八城 惺架
主婦の友社
ジャンル:ライトノベル
610円 (税別)

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