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運の良さカンストの俺がモンスターを屠ろうとしなくても勝手に倒れていくんだが。レビュー【★3】

基本情報

作品名
※タイトルクリックで作品ページへ
運の良さカンストの俺がモンスターを屠ろうとしなくても勝手に倒れていくんだが。
ジャンル① ライトノベル
ジャンル② SF(VRゲーム),コメディ,ハーレム,チート,ご都合主義
掲載サイト 小説家になろう
レビュー範囲 第1話~第12話(プロローグ部分)
著者 羽田共(Twitter

評価

総合評価
★★★
・これぞなろう、これぞラノベといった典型的なキャラ・設定が楽しめる。
・話や会話のテンポが良くて間延びせずにすらすら読んでいける。
・伏線や設定といった話の素材の魅力は抜群。今後の展開への期待感は抜群に高く良作を予感させる導入部となっているが、下手をすると凡作にもなり易い設定のため、評価としては間をとって中間くらい。
ストーリー・設定
・「運の良さ」で何とかするという、かなり面白そうな設定が◎。
・ラノベの典型的な設定にまとまっており、分かりやすく安定的な面白さがある。
・今回は序盤部分のみのレビューで、ストーリーはまだ動いていないのでノーコメント。
キャラ
・3人のヒロイン達はそれぞれ個性が立っており、万人受けしやすい。
・主人公のキャラもまた典型的なラノベ主人公だが、こちらは没個性的。特徴に欠ける感がある。
文章
・描写が少なく、会話でポンポンと話が進んでいくテンポの良さが良い。
・テンポの良さとギャグの相性が良く、面白い。
・サブタイ、台詞回しなど、随所にセンスの高さがうかがえる。

あらすじ

VRMMO RPG『Eternal Saga』。俺、雲輝 悟(クモキ サトル)は弓兵としてこの仮想世界へと降り立った。

え、なぜ弓兵かって? カッコいいからに決まっている!!
まずは、戦闘の練習をすべきだろう。誰もいない空に向かって矢を放った。

ぴゅぅぅぅぅうう。

(あ、なんか黒い物体が来た。……鳥型をしたモンスターだ)
幼馴染「えぇぇぇぇええええええっ!!」

(あ、なんかモンスターの翼に俺が放った矢が的中した)
幼馴染「えぇぇぇぇええええええっ!!」

(あ、なんか矢で貫いたモンスターが中型の飛行型のモンスターに激突した)
幼馴染「えぇぇぇぇええええええっ!!」

(あ、なんか中型のモンスターが骸骨の大軍に突っ込んでいく)
幼馴染「えぇぇぇぇええええええっ!!」

ドゴォォォォン。

骸骨の大軍は骨が砕け散りバラバラに。
ストラァァァイク!!

……これは運の良さのステータスがカンストとなった俺の苦難の物語だ。

作品ページあらすじより引用

寸評

レビュー企画第1弾!
羽田共先生の「運の良さカンストの俺がモンスターを屠ろうとしなくても勝手に倒れていくんだが。」を選ばせていただきました。    

Twitterのリプから選ばせていただいたのですが


このような大変素晴らしいPRをいただけたので、即決いたしました!

ちょうどギャグやコメディ系の作品が読みたいと思っていたのもあるんですが、やはり目を惹いたのは後半の部分ですね。

「謎に迫る伏線をいくつも散りばめており、回収した際には唸ること間違いなしです」

こんなことを書かれたら、読まずにはいられないじゃないですか。
はい、読みます。

今回のレビュー範囲は序盤部分だけということで、残念ながら伏線回収の段階まではいっておりませんが、それでも思わず読みたくなるようなPR文!

面白い作品を作る技量は勿論ですが、こうやって他人に読んでみたいと思わせる文を作れることも、作家にとっては同じくらい重要だと思います。

まず、この時点で高評価ですね!

では、早速内容のレビューに入っていきましょう。

概要・あらすじにある通り、VR空間でのMMORPGを題材にした作品です。
最近では、割と多いジャンルかなと思います。
SAOとか、人気凄いですしね…

タイトルから分かる通り、割と典型的ななろう系の作品です。
ただ、俺TUEEEとかチートで無双するような話ではなく、「運の良さ」で何とかしていく話。

この「運の良さ」って、個人的には最強だと思うんですよ。
それこそSAOのキリトすら凌駕する最強のスキルじゃないだろうか。

無条件に強いスキルや能力で無双する話だと、読者は飽きやすいと思うんですよね。
何の駆け引きもいらず、力押しで敵をバッタバッタと倒していく展開が多いから、読んでいる方は単純明快でスカっとするけど、そのうち展開が嫌でも予想出来てしまうがゆえに、だらだら展開になっていきやすいと個人的には思っています。

ただ、この「運の良さ」をテーマにすると、そこが少し違ってくるんですよね。

それ以外、特にこれといった力や才能も無い主人公。

それがどう考えても勝てないだろうって敵を、どうやって倒していくのか。
そこのワクワク感は、俺TUEE作品では決して味わない面白さだと思います。

古い作品だと、ジャンプのラッキーマンやマガジンのカメレオンあたりと似たジャンルとなるのではないでしょうか。
どちらも大ヒット作ですね。

上に書いた通り、まだ序盤なので唸るような展開は出てきていません。
ただ、リプでもPRいただいているとおり、今後どういった話が展開されていくのか、期待はうなぎのぼりです。

今後を期待させる設定としては、抜群に魅力的だと思います。

続いてキャラですが、これも良くも悪くもなろう的なキャラ。

序盤にヒロイン的立場のキャラが3人出てきますが、どれも非常に個性が立っていていい感じです。

ユイユイというキャラは、ちょっと尖っているので人を選ぶかなぁと思いましたが、それでも三者三様で、万人受けしやすい女の子達だと思います。
私はメインヒロインであろう、恵菜ちゃん(巨乳幼馴染)が好きです。結婚して欲しいと思いました。

逆に、主人公に関しては悪い意味でなろう的、ラノベ的キャラクター感が強かったです。
あまりに典型的すぎて、特徴に欠けてしまう感じがしました。
一言でいうなら「没個性」といった印象。

話が飛びますが、この作家さん文章描写が上手だと感じました。

会話形式で話が進んでいくことが多く、地の文の描写が少ないんです。
そういうと悪く感じられるかもしれませんが、つまり「無駄な描写」があまりないんです。

地の文でクドクド描写するのではなく、キャラ同士の会話から状況を読者に想像させるような文章になっていて、すごくテンポよく読めました。

意図しているかどうかは分かりませんが、ここも素直にすごいなぁと感じた部分です。

ラノベに、小難しくて細かい描写は必ずしも必要ではないなと勉強になりました。

だからこそ!
主人公の没個性感が、非常に勿体ない!

台詞だけで進んでいくことが多いので、途中誰の台詞か分からなくなることがあって読み返す…ということが、何回かありました。
せっかくのテンポの良さを崩してしまっており、非常に勿体ないと感じた部分でした。

私の読解力の問題もあると思いますが、口調だけで誰かが分かるくらいの特徴・個性を持たせると、主人公としての魅力も上がって、面白い作品になっていくんじゃないかなと思いました。
ユイユイくらい、独特な喋り方をさせても面白いかも?

まだまだ物語が動き出す前の序盤部分なので、今後の展開に期待というところです。

ただ1つ気がかりになったのは、設定が魅力的過ぎるが故に、作品の質が良きにも悪きにも、どちらにも大きく傾きやすいと思いました。。

何の力も持たない主人公が「運の良さ」で何とかしていくっていうのは、いわば意図して「ご都合主義」にするわけですから。

それが読者を唸らせるような秀逸な展開に出来るのか、興ざめさせてしまうような荒唐無稽な話になってしまうのか。

前者となった場合は、商業作品をも遥かに凌駕する面白さ・魅力的な作品に成り得る可能性を持った作品だと思います。

是非、頑張って欲しいです。

レビューまとめ

・テーマや設定の魅力は最高! 今後への期待感は文句なしに高い!

・キャラは良くも悪くもラノベの典型的。女の子は良い感じだが、主人公は没個性感強い。

・軽快な描写と会話のテンポの良さで、すらすら読める。

あと、上の項目には書き切れなかったんですが、文章のセンスがとても良いです。

とりえあえず、作品ページのサブタイ一覧を見ていただきたい。

よくある作中のセリフがサブタイとなっているタイプですが、見ただけでギャグもシリアスもセンスに溢れているのが分かります。

特に序盤最終話にあたる12話のさサブタイトル。

「この世界は、嘘で構築されている────」

これまでのギャグっぽい雰囲気とは一線を画したサブタイ。
内容を読んでから、このサブタイを振り返ると、格好いいと言えずにはいられませんでした。

ラノベ生活は
「運の良さカンストの俺がモンスターを屠ろうとしなくても勝手に倒れていくんだが。」
を応援しています。

レビューをご覧になり興味を持たれた方はぜひご一読いただき、感想をお願い致します。

作品ページはこちら